2011年 03月 18日 ( 2 )

3月18日「卒業を祝う集い」

以文館で(みんなと一緒に「卒業」されるS崎先生が撮ってくれた)。
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その後、あまっているチューハイをパクって個研で。こっそり持ちだそうとした瓶ビールは、I坂先生が大きな声で茶々入れるのでケータリングの方に発覚し没収されたが(涙)。
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by mewspap | 2011-03-18 20:29 | 2010年度ゼミ

シネマのつぶやき:『愛する人』――More Childless Than Motherless

d0016644_714182.jpg『愛する人』
Mother and Child
2009年アメリカ/スペイン
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:アネット・ベニング、ナオミ・ワッツ、サミュエル・L・ジャクソン、ケリー・ワシントン、デイヴィッド・モース、アイリーン・ライアン、ジミー・スミッツ、エルピディア・カリーロ、シモーネ・ロペス
クリント・イーストウッドの『ヒアアフター』を見てその職人芸に感嘆したんだけど、ロドリゴ・ガルシア映画を見たらイーストウッド映画がどっかに飛んでっちゃった感を覚えた。

邦題は好きなように付けていただいてかまわないが、原題はMother and Child。含蓄あるタイトルである。
このタイトルだとマリアとキリストの「聖母子像」が想起されるが、中心となるのは「母と娘」である。
実に多くの母娘関係が描かれる。そしてその関係のほとんどが、緊張感に満ちたもの、不幸なもの、充足されることのないものとして描かれる。

世に孤児物語、あるいは「母なき子」(motherless child)の話は多いが、この映画が照準するのは「子なき母」(childless mother)である。

多岐にわたると同時に暗に絡み合う人間関係や、並行するかと思えばふいに接近する複数のプロットが織りなす群像劇であるにもかかわらず、物語に複雑さを感じさせない。
しかし印象的なのはそこに登場する母娘の「数」の多さである。

思い出しながら書き連ねてみると、ほんとたくさんある。

50代初めのカレンと、生まれてすぐに養子に出された娘エリザベスが物語の中心にあるのは言うまでもない。
加えて、老母ノラとカレン、エリザベスと彼女が生むエラ、カレンの家に通ってくる家政婦ソフィアとその幼い娘クリスティがいる。
さらにエイダとその娘で不妊症のルーシー、ルーシーとその養子となるエラ、母レティシアとレイ。
エリザベスが出会う盲目の少女も、母親との葛藤を抱えている。ざっとこんだけ母娘関係が描かれる。

母娘ではないが、親子関係では他にもある。ティーンネージャーのレイと彼女が最後の最後になって養子に出すことを拒む赤子、ポールとその娘マリア、エリザベスの隣人の若夫婦(妻は妊娠している)、カレンの夫になるパコとその娘メリッサ、メリッサと7歳になる双子の男の子。

「女性を描かせたら右に出る者はない男性監督」という枕詞付きのロドリゴ・ガルシア監督が洞察する母娘関係はからは、なるほどなと思うところ多なのである。
とりあえずまずは一番肝心のカレンを中心とする物語について。

カレン、ノラ、エリザベスとネックレス
まず最初に描かれるのは老母ノラ(アイリーン・ライアン)と二人暮らしのカレン(アネット・ベニング)である。
二人の間には、それぞれに抑圧して言語化されないすさまじい葛藤と愛憎が伏流していることが見て取れる。

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by mewspap | 2011-03-18 07:14 | シネマのつぶやき