2006年 04月 17日 ( 1 )

よしなしごとのつぶやき:へとへとの一週間(Mew's Pap)

この一週間は遊牧生活三日間をはさんでへとへとになった。

以下、ゼミとはぜんぜん関係のない「なんとなく日々(たまに)思いつくるよしなしごと」である。
今後もこういった「よしなしごとのつぶやき」を突然思いつきで書いては投稿しますから、みなさん「はははは」と笑って許してあげる寛容の精神が本ゼミの必須のアイテムであると心得てください。

雨の火曜日
1年次生の入門講義初回オリエンテーション。
私は担当ではないのだが、頼まれたのでお手伝いに出向く。
学期初めなので午前中で終えて帰宅した子どもと玄関でハイタッチして、入れ替わりにこちらはお出かけ。

保険の切り替えで「生命保険のおばちゃん」が来校。
合研でちょっとお話ししてぱっぱかぱっぱかペーパーワークと押印。
なかなか高級ぽい菓子折のおせんべいをいただいたが、過半をcricket先生が登場しかっさらって行かれた。

先週の初回ゼミを就職活動で欠席した人が登場。
ゼミ冊子をお渡しし、ついでにその場でブログへのログインをしてもらう。

うむ。
世間の4年次生には「売るほど内定をもらっている」人もいるんだ。
もったいない。
最終的にお断りする会社には、「御社にぴったりの人を知っています」というかたち内定まだの人を薦める「お友だち推薦制度」なんてのがあったらいいのになと思う。
リソースは有効に使いたいものである。

5限、本日の眼目である入門講義のオリエンテーション。
教室からウェブにアクセスしてe-LearningシステムCEASの説明をしようと思ったのだが、休み時間に試したときはうまくいったのに、本番ではまたしても接続拒否される。
なんでなんだろう。教室ではなんかうまく接続できないことが多い。

翌日は1限からもうひとつの1年次入門講義のオリエンテーションがあるので、近場のホテルにお泊まりである。

5限終了後、駅に向かう道すがら、街灯で意図せずライトアップされた雨の中の夜桜を愛でる(幼稚園の前)。
月並みな言い方であるが、とっても幽玄である。

一駅分だけ阪急電車の人となって、ホテルのある目的駅へ。

昔ながらの炉端焼きで教育について考える
いったん荷物を置いてから晩ご飯を食べに出ようと思ったが、急に面倒になり駅前の居酒屋ののれんをくぐる。
20年くらい前から変わらないクラシックな「炉端焼き」である。
私が学生時代の昔々に流行ったスタイルの居酒屋で、半円形をなすカンター席の内側に具材が並び、囲まれるかたちで料理方の大将がいる。
注文を受けると、先端が鈎状になった棒で具材を引っかけては手元に引き寄せ、その場で料理し、柄の長いオールみたいな棒の先にお皿に載せて、「はいよ、お待ちぃ!」とカウンター席に座る客の鼻先に(文字通り)差し出してくれるのである。
本当に「炉端」なのである。

学生時代に初めて訪れて以来ぜんぜん変わらないお店である。流行廃りの急速な昨今にあって、珍しく頑固にして奇特にして不変の「不易」をあくまでも体現している。

私は旨いもんは炉端を初めとする居酒屋で覚えた。
正直言って私の母親は「料理が下手」だった。だから大学に入って、大阪の「安くて旨い」炉端焼き屋は大発見だった。
むしろ父親の方が料理心があり、休みの日に自分用の酒の肴の材料を買ってきては料理していた。
とりわけ旨かったのが鶏の甘辛煮。
日曜の夕方などに、出汁と生姜と醤油で鶏を煮るいい匂いがした。

ということで、私の家も晩ご飯は「居酒屋メニュー」となることが多い。うちの子は将来ぜったいに酒飲みになるだろう。

今夜訪れたこの店は、炉端を守る大将とフロアを守る(ものすごいだみ声の)大将のふたりが、鉢巻きに強面で仕切っている。

あとはフロアのアルバイトのねえちゃんたちとあんちゃん。
大将はたいへん教育的である。
いかにも「なんも知らない」風の使えないバイトのねえちゃんに、苛立つことなくひとつひとつ繰り返し繰り返し指導している。

焼き上がったホッケを皿に載せ、客に持って行かせる前に「これ何や、言うてみ」と尋ねる。
客の注文があるとみんなで声をそろえて「はーい喜んでぇ!」と言うのだが、声が小さいバイトのねえちゃんに「もう一度!」と促す。
教師の鑑である。

端で見ていると、大将たちが忙しく手を動かしながらも、フロア全体を俯瞰しているのがよくわかる。
逆にフロアに立つバイトの子がいかに「ぽやっと」しているかも見て取れる。
客のちょっとした挙措を目の端にとめた大将がフロアのバイトの子に指示する。ねえちゃんたちは目の前にいる客の注文を求めるのさえ気がつかない。ほんと使えない子たちだねえ。

大将たちは「地獄耳」でもある。
フロアの隅っこの席で、お客がバイトの子にマッチを求めると、あたふたと探し回るその子にピッと(人差し指と中指で挟んで)マッチを差し出す。どうして聞こえるんだろう。

注文を間違えて持って行った生ビールを客に拒否されたバイトの子が「えっ」と素っ頓狂な声を挙げると、ベテランのにいちゃんバイトが「しぃいいいい」と諭す。
大将に見咎められないように、という配慮であろう、ふむふむいい奴だなきみってもしかしてバイトの子に惚れてるんかいと思ったら、その生ビールのジョッキをそぉっと冷蔵庫にしまっている。
そしてなにやらこしょこしょとバイトの子に耳打ちして教えている。そういうことであったのか。注文間違いの生ビールの行方というは、こういうことなのである。
新しい客が入ってくると、バイトにいちゃんはさっそく冷蔵庫の取っ手に手をかけて待機し、期待どおり「生中!」の注文を得るや素早く先ほどのジョッキを冷蔵庫から取り出して、ちょい泡を足してからしらっと客に供していた。

ま、資源は大切にしなくちゃ。どうせ酒飲みなんて区別つかんだろうし。

私が座ったカウンター席の隣には、鬱々と楽しまぬおっちゃんが「生中」ひとつで独りの世界に浸っている。
のれんをくぐって隣に座ったとき、値踏みするように酔眼でギロリと睨まれたけれど、コミュニカティヴとは言い難いにせよいたって「平和的な隣人」である。
帰り際、おっちゃんは大将に「バイトの子かわったんだな」と話しかけていた。お馴染みさんなんだ。
「長続きしないんでね」と大将。
だろうな、大将の「教育的指導」をうるさがる子も多いんだろうね。

野菜好きとしては「ポテトサラダ」(280円也)がうれしい。
最近、世の飲み屋には「ポテトだけ」のポテトサラダや、「ハムばっかし」のハムサラダが散見されるが、ちゃんと生野菜をたっぷり添えなければサラダの一品とは言えない。
なかなか美味しいポテトサラダにごわっと生野菜を添えて280円は安い。

ふと見上げると時計ははや9時5分前を指している。
腕時計を見ると8時50分。
どうして駅のそばの店ってどこもかしこも針を進めているんだろう(大阪駅構内のお店もそうだし、あ、そう言えば英文合研の時計もそうだ)。

子ぎつねで始まる水曜日
翌早朝、ホテルの部屋のカーテンを開けると、視野に広がる池のほとりに桜の大樹が雨に濡れている。
大樹と見えたのは、実は4、5本の桜の木が蝟集しているということに気づいたが、ちょうどホテルの5階の窓から見ると巨大な一本の桜の木に見えるんですよね。よい景色である。

正門前の牛丼屋で「きつねうどん小」通称「小ぎつね」を食して、1限のオリエンテーションは無事終了。
その後は会議会議会議の三連ちゃん。それから私は出席しなくてよい会議のあいだに部屋に戻り、専修のHPにアップする一年次入門講義の案内をぱこぱこ打ち込む(授業風景の写真も撮っていたのである)。

それから新任の先生方の歓迎会。
途中から登場したサントリーの新モルツが旨い。スーパ○ドライなんかとは比較にならない。

お開きのあと、またよろよろとホテルに向かう。爆睡。ぐー。

1年次生のきらきらお目々で終わる木曜日
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翌早朝、まだ人っ子ひとりいない法文坂を、満開の桜を眺めながら歩く。
本日は2、3、5限と授業。
2限の2年次生の授業は受講生が溢れたので教室変更。
古い古い教室である。
教壇の横に馬鹿でかい「木の箱」があって、鍵を開けるとモニターがある。3年は使われていないであろう巨大なモニターで、電源も入っていない。
それにPCをつなぎ、パワポの紙芝居講義。
3限は3年次の授業。なんかこの年次は「やんちゃ」な子が多いような気がする。

5限は1年次。30人あまりのかわひひ子らに、児童文学と映画化作品についてお話する。それから映画の冒頭箇所をスクリーンで見せると、お目々きらきらさせながら注視していた。
かわひひではないか。

というようなよしなしごとを、同僚の先生方が羨ましがる最新モバイルVAIOのVGN-TX51でぱこぱこ書きながら一週間を過ごす。
『フルハウス』のDVD2巻分も持ち歩いてPCで観ようと思ってたけど、第1話しか観られなかった。
無線LANカードも搭載されているみたいなのだが、ぜんぜん使いこなせないので(宝の持ち腐れ)、ようやく今日の休日にアップするのであった。

ふう。
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by mewspap | 2006-04-17 12:43 | Mew's Pap