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研究ノートやレヴューをつらつら眺める(Mew's Pap)

ryokoさんは英語教育論ですね。
この領域は「いやになるくらい」文献がありますね。
それをどれだけ読んで議論の整理整頓ができるかどうかが、まず最初の「勝負の分かれ目」でしょう。
どんどん文献リストアップしていきましょう。

YOKOさんの『きみに読む物語』ですが、私は昨年の3月ころに観たんだったけかな。確かめずらしく映画館でだと思う。
過去と現在、記憶、物語、ノスタルジア、そしてagingのモチーフですね。
「私」というものを構成するのが「記憶」だということ、そして「記憶」とは「物語」であることがよくわかる。「私」というのはすなわち「物語」なのである。

maikoさんは『シュレック』。
昨日の夕方、ぼけーっと観ました。
この映画に登場・引用されているおとぎ話群はすべて把握必要があるでしょう。
これはおとぎ話に「関する」おとぎ話なのだから。
それから研究ノートを書くときは、記号や絵文字を使わずに「文章だけで勝負」してごらん。

T.koujirouは戦争映画だけど、文献は多々ある。
そう言えば、以前、授業のテーマにならないかと「戦争映画における他者との出遭い」というのを考えた(没ったけど)。
ちょうど衛星放送で懐かしい『コンバット』をやっている(もう観ないけど)。基本的にかつてのドイツ兵は「木偶の坊」として描かれていたんじゃないだろうか。
『大いなる幻影』ではドイツ将校とフランス将校が、同じ貴族同士ということで交流をもつエピソードがあった。捕虜収容所における敵同士の交流という点では、『大脱走』でもそうです。最近ではブルース・ウィリスの『ジャスティス』も同じ。
ベトナム戦争映画になると、「他者」はもはや「人間」としての相貌を奪われ、謎として、理解しがたい不気味な他者性を賦与される(ような気がする)。
冷戦終結後の、第三世界における紛争、湾岸戦争、そしてイラク戦争になると、「他者」はどのように現前するのでしょうか。ちゃんと「他者と遭遇」しているでしょうか。そのへんの問題関心の契機となるのが『スリー・キングス』で、好きなんですよね。

『ストレイト・ストーリー』は戦争映画ジャンルではないが、主人公の戦争体験に触れるところが確かにある。
2004年9月11に借りてきて観た(9.11だ)。
メモがあるけどあまり特筆すべきことが見あたらないので、まとめてはいない。
数々のエピソードがよい。空間は時間の比喩にもなっている。そのうち「シネつぶ」に書くかも。

chokoさんの触れている『ショコラ』は観ていない。フランス映画だと思っていたんだよね。
今日は半額デーなのでさっき借りてきたけど、果たして今週中に観られるだろうか。

Kaoriさんは『ティファニーで朝食を』を初めとするヘップバーンです。
本もドキュメンタリー・フィルムも少なくないようなので、やろうと思ったら資料に事欠くことはない。問題は何をどうやるかだな(それは誰でも同じだけど)。
(授業でちょっとメンションした晩年の映画は勘違い。あれはイングリッド・バーグマンの『秋のソナタ』でした。ははは。はははははは。)

yuukaさんが言っている『旅するジーンズと16歳の夏』はこないだ観ました。
語り手が最後に「答え」を言ってしまうのがもったいない。
特典で原作者のインタヴューがあるけど、よくしゃべる人ですね(ちょっと「しゃべりすぎ」ではなかろうか)。

yosukeくんの『スモーク』は、さんざん去年のゼミ生のchiakiさんと考えたので、あまり付け加えるべきことがない。この卒論は2005年版ゼミ冊子に載っている。
ただし、去年の卒論では「写真」のモチーフはあまり論じられていないので、それができればおもしろいでしょう。

Adelaideさん、『クレイマークレイマー』くらいさっさと観ましょうね。基本中の基本なので。
現在の卒論のテーマ的としては、昨年の何人かのゼミ生のと重なるところも多々あるでしょうから、目を通してみるといいでしょう。作品もまずはそこからピックアップして観ていく。

rinくんに先日言った「悪魔」映画は、『デッドコースター』でした。
『エミリー・ローズ』を観に行こうと思ったら、あれれ、もう終わっていたのか。

hiroくんは映画音楽ですか。
映画音楽に照準した研究書もあるが、けっこうむずかしいテーマかもしれない。
素材の古典映画を観る機会を得るのもむずかしいかも。
ハリウッドの歴史ドキュメンタリーで『ジャズ・シンガー』の一部を観た記憶があるが、全編観ることができるのだろうか。映像文化専修のH先生に、そこらのレンタル・ヴィデオ屋にはないようなものを置いた店が梅田あたりにあると教えてもらったが、今度確認してみよう。


連休のはざまの6日は休講です。
私は午前中の授業はあるので、もしかしたら3限も部屋にいるかもしれませんが。

今年は映画文献の整理を早めにして、リストアップしたいと思います。
研究室や自宅にある書籍等が整理できていないので、役立ててもらいにくい(あるいは後期になってから「あ、こんな本があるんですか!?」となってしまう)。
映画を対象にする人に分担してもらって、著者・タイトル・出版社・出版年の整理、できたらジャンルや個々の書籍で取り上げられている作品のリストアップをしたいと思うのでよろしく。
by mewspap | 2006-05-01 13:08 | 2006年度ゼミ


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