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春到来の土曜日に健康についてあまり考えない(Mew's Pap)

特務の事後講評4つ分ようやく完了。

私は2月の初日から4日までの分、文学部、経済・工学部、総合情報学部、商学部を担当。
特務の分析用データには2種類あって、ひとつは問題ごとの正答率、もうひとつは弁別率と呼ばれるもの。

正答率というのは文字通り個々の問題について受験者の何パーセントが正答しているかのデータだが、弁別率というのがおもしろい。
へえ、こういうのがあるんだと思わせる。

これはひとつひとつの問題につき、その試験の成績上位者が正答をしているかを見るデータである。
試験全般で優れた成績を見せている者が、ある問題について誤答しているとしたら、その問題は英語力を査定するうえでよろしくないということになる。むしろ英語力があればあるほど、誤答へと導かれやすい悪問であったということだ。
こういうことは滅多にないが、ときおり設問をひねりすぎて、あるいは多項選択式設問のなかの正解以外の誤り選択肢(字句通りdistractorsと言う)が「できすぎ」ていて、力量が高いほどそちらに引っかかりやすいという矛盾が起きてしまう。
こういう事態はもちろんできるだけ避けなければならない。
試験というのはいじめではない。能力を可能なかぎり客観的に測定するためにある。

しかし、今般のように試験について講評を書くときは、この弁別率はあまり関係ない。正答率ないし誤答率が主要データとなる。
だって問題の解説や出題意図、個々の問題が判定しようとしている能力などを説明するのが講評なのだから、読み手として想定されるのは「あまりできずに涙を飲んだ」受験生や、「来年(以降)の受験をめざして現在がむばっている高校2年生(以下)」の方々ということになるから。高得点をすでに得て合格した人たちは、こんなものもう読まないでしょう。
したがってとりわけ誤答の割合が高いものをピックアップして、出題主旨やなぜ誤りやすいか、どのような点に注意して学習すべきか等々を解説するのである。

ということで、「きみきみ、ちゃんと英文をよく読まなきゃだめよ」とか「語彙力が足らんぜ」とか「け、文法なんかどーでもえーけんね、なんて態度はよろしくないのじゃ」とか「勉強しなさい」とかいったことをこりこり書く(書き方はもっとユーザ・フレンドリーかつ教育的配慮に満ちた「教師の言葉」風だが)。

書き上がった講評は同僚の方に送信して手直しをしてもらい、さらさらと完成。

引き続き地域自治会の広報のため、「健康セミナー」の取材に行く。
これは高齢者向けのセミナーで、100歳まで介護も不要の長生きをしましょうというのがテーマである。
そのため生活習慣病をいかにして避けるか等のお話がある。

お話をうかがっていると、ヘビー・スモーカーで酒飲みで運動不足の私は、まあせいぜいもってあと10年かね、と思う。

肉よりも魚が好きで、野菜が大好きなところがせいぜい「ましなところ」であろう。
和食好きのよいところは、生野菜のサラダではなかなか摂取できない野菜を大量に摂れるところである。
難点は、和食は塩分が多いところだが、野菜や海草は不要な塩分を体外に排出する役割があるそうである。
いずれの食品も摂りすぎはいけないとされるが、野菜と海草に関しては「取り放題」で好きなだけ食べていいんだって。

そうかと思いながらコーヒーがぶ飲みのチェーン・スモーキングで、取材した原稿をこりこり書く。
およそ目途がついたところで晩酌。
衛星放送で『風と共に去りぬ』をやっていたので、久しぶりに横目で眺めながらごくごくとビール、日本酒、焼酎を飲みながら、夜は深々と更けていくのであった。

困った人である。

それにしてもスカーレットとレットのふたりは、お互いの意図をことごとく誤読してゆくのだなと思う。
それからスカーレットのあの「脳天気」なまでの不屈さっていったい何なんでしょう。原作でもそういうキャラだけど、今は何にも考えられないから明日考えよう("Tomorrow is another day.")というのは、ドラマチックなBGMできらきらお目々に「明日があるわ!」というイメージで巷間流布するのはただしくない。
「あたしお馬鹿でなんもわかんなあい。ま、なんも考えんとこ、明日でええやん」というノリである、あれは絶対。

よろしい姿勢かと思う。
by mewspap | 2006-03-12 09:26 | Mew's Pap


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