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研究ノート4 chiaki

『クレイマークレイマー』 主演 ダスティン・ホフマン メリル・ストリープ

 親子問題を扱っている作品の代表例はやっぱり見ておかなきゃなーと思って借りてきました。ダスティン・ホフマンが若くてものすごく男前でした。

テッド・主人公 広告制作社に勤める若手営業マン。上司から期待され、昇進のチャンスを与えられている。

ジョアンナ・妻 自分のアイデンティティーに不安を感じ、息子の育児を放棄して、離婚、家出する。カリフォルニアでセラピーを受け、自分に自信を持てたので息子を育てたいと訴える。

ビリー・息子 情緒不安定な母親に捨てられ、父親のめちゃめちゃな子育てに耐えるかわいそうな子供。月並みな感想だが、両親の離婚で一番傷つくのはやはり子供ですね。

妻に出て行かれたテッドが四苦八苦しながら、ビリーと信頼関係を築いていく。DVDのchapter7での朝食のシーンは台詞が一つもないのに、父親と息子がまったく同じ行動を取るということで二人の絆を描いていて、とてもユーモラスである。
どんなに上司に反対されても、テッドはビリーを捨てない。ここには意地を感じる。

この映画では、子供は親のアイデンティティーを確立する一部とみなされているような感じがした。相手に負けたくないから、自分が父親、母親であるために子供の養育権を得るぞ!というイヤな感じです。もちろん子供への愛が一番にあるのだろうけど、テッドとジョアンナの意地の張り合いにイジワルな見方をしてしまいます。
最終的にせっかく手にした養育権をジョアンナが息子を愛するテッドのために放棄する形になりましたが、あの最後の理由もいまいちよく意味がわかりませんでした。
子供は、親の飾りなんでしょうか。
by mewspap | 2005-08-17 23:30 | 2005年度ゼミ


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