カテゴリ:Mew's Pap( 137 )

『キャデラック・レコード』の基本データ(礒合)

『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』(Cadillac Records, 2009) 
監督:ダーネル・マ-ティン(Darnell Martin)

主要登場人物
レナード・チェス(Leonard Chess):エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)
シカゴに黒人音楽を中心に演奏するナイトクラブを経営する野心家のポーランド系ユダヤ人。黒人たちの演奏するブルースに目を付け、彼らの音楽をレコーディングするためにレコード会社を設立。黒人を一切差別せず、アーティストを家族同然に扱う”ブルースの父”という側面もあるが、実際は強欲で、損得勘定に動き、黒人ミュージシャンを利用して不当に搾取する側面もある。
マディ・ウォーターズ(Muddy Waters):ジェフリー・ライト(Jeffrey Wright)
ミシシッピ州で農作業に従事していたときにやってきた、民族音楽研究家の手により自分の歌声や演奏が録音され、その音を聞いたとき彼はギター一つで街へ出ることを決意する。シカゴでチェスに才能を見いだされ、チェスの経営するレコード会社に所属する。
リトル・ウォルター(Little Walter):コロンバス・ショート(Columbus Short)
マディの弟分的存在で、天才的なブルース・ハープの演奏で一世を風靡。しかし、酒やドラッグに溺れ、短気な性格も災いして若くしてこの世を去る。
チャック・ベリー(Chuck Berry):モス・デフ(Mos Def)
ロックンロールの先駆者。小さなクラブでバンド活動を始め、ある日シカゴへ向かったベリーはマディと出会い、彼の勧めでチェスの経営するレコード会社に所属する。レコードを出すと彼の人気は爆発し、最初のツアーで彼の代名詞となる「ダック・ウォーク」を披露する。
エタ・ジェイムズ(Etta James):ビヨンセ・ノウルズ(Beyonce Knowles)
チェスと出会い、彼のレーベルからレコードを出し一躍スターダムにのし上がる。しかし、不幸な生い立ちから愛に飢えて、薬物に溺れて廃人同然となるが、チェスに救われ薬物を断ち切る。R&Bシンガー。
ハウリン・ウルフ(Howlin’ Wolf):イーモン・ウォーカー(Eamonn Walker)
穏やかな性格でバンド仲間を何より大切にする。普段は静かだが、仲間の身に危険が及ぶと自分の命を顧みず助けに入る。圧倒的な存在感とハスキーボイスの持ち主。ブルース・シンガー。


あらすじ
白人実業家のレナード・チェスは、アメリカで激しい人種差別が行われていた1950年から60年代にかけて、黒人のブルースを中心としたレーベルを設立し、当時の白人が聴かなかった黒人の音楽(ブルース)をラジオで流して、全米に一大ムーブメントを起こし、アメリカの音楽史に大きな影響を与えた。しかし、その手法はレコードを作ってラジオ局に持ち込み、DJにリベートをつかませるという強引なものだった。チェスは自身のレーベルの楽曲をラジオでかけさせて、黒人だけでなく白人の間にも黒人の音楽(ブルース)を広めていき、当時、白人にとって富と成功の象徴であり、黒人にとっては白人の運転手を務める以外に生涯乗ることができなかった高級車キャデラックをプレゼントし、チェスのレーベルは人気アーティストを多く抱えるレコード会社へと発展していく。
そうして、チェスのレーベルは、後生に多大な影響を与えるミュージシャンを多く輩出すると同時に、アーティストたちとの確執も続き、徐々に衰退していき、オーナーであるレナード・チェスは会社を売却して引退しようとしていた矢先、心臓発作で急死してしまう。
この映画は、先見の明と商才から世界中に黒人音楽を広めることに成功した伝説的なレーベルの創設者と、激しい差別を受ける時代の貧しい暮らしの中からトップアーティストに登り詰めながら、酒やドラッグに溺れて身を滅ぼしていく黒人アーティストたちの姿をドキュメンタリータッチで描いている。
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by mewspap | 2011-07-08 18:04 | Mew's Pap

個研DVDコレクション追加

以下のDVDを新規に追加しました。

7つの贈り物
インビクタス
イングロリアス・バスターズ
ヴァンガード
ザ・ウォーカー
最後の恋の始め方
ターミネーター4
旅するジーンズと19歳の旅立ち
トイ・ストーリー3
ドニー・ダーゴ2
ボビー
ブッシュ
やさしい嘘と贈り物
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by mewspap | 2011-03-03 14:57 | Mew's Pap

個研新規映像資料(Mew's Pap)

以下のDVDをコレクションに追加して配架しました。
今回は復刻版やカルト映画も入っています。

インテリア
グラン・トリノ
絞殺魔
ジュリア
セプテンバー
ダーティ・メリー クレイジー・ラリー
走れ走れ!救急車!
ペーパーチェイス
ヤング・ゼネレーション
私の中のもうひとりの私
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by mewspap | 2010-04-01 15:56 | Mew's Pap

Salingerは私にとって私的神話なのだが(Mew's Pap)

J. D. Salingerが亡くなった。

J. D. Salingerは私にとって私的神話なのだが、神話が終わるときが来るのだと言うしかないのだね。

高校生のときにJ. D. Salingerを読まなければ、大学になぞ行かなかったであろう。大学に行かなけば、みなさんの前でこうして私はゼミ長などして口に糊していなかったことはまちがいない。たぶん、専門的な職人となってもっと幸せな人生を送っていたであろう。

Akamatsuくん、S.T.くん、J. D. Salingerが亡くなったということだ。
おや、そういえば卒論を書くまでに至ったのはわずか二人か。
実は私はJ. D. Salingerについて、あまり語らずにきたのだと今にして分かった。

私的神話についてはあまり多くを語らない方がいいと、知らず知らずのうちに思いなしてしまっていたのだろう。
それでよかったのかどうかは分からないが、いずれにせよ終わりは来ると今さらながらに思うのだ。

なんと言ってもどこかは知らねども不死身の隠遁生活を送っているJ. D. Salingerでさえ、そのどこかは知らぬがこの地球上での隠遁の地で最後の吐息を漏らして去るのだから、終わりというのがあるのだなと思う。

さよならですね。
私的神話ももう残り少ない。
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by mewspap | 2010-01-29 19:56 | Mew's Pap

レヴィ・ストロースが亡くなった(Mew's Pap)

レヴィ・ストロースが亡くなった。
100歳。
レヴィ・ストロースでさえも、亡くなることがあるんだ、と思った。
この人は不死身でしょ、と思っていた。

マルクス、ダーウィン、フロイト(とその不肖にして圧倒的な革命児)ユング、そしてレヴィ・ストロース。
20世紀後半に、私が世界のありように覚醒し始めたころ、世界は(実のところ)このように構成されているんだよと耳許でささやいてくれた私のメンターたちは、もういなくなっちゃった(私はどうしたらいいんだろう)。
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by mewspap | 2009-11-04 20:42 | Mew's Pap

よしなしごとのつぶやき:いちゃれば

おいしいので時々出向く居酒屋さんが南○里にあって、昨晩も覗いたらカウンター席がほぼ一杯。
唯一空いていた奥から2番目の席についたら、隣の最奥席のおじさんが厨房のバイトの兄ちゃんになんか文句言っている。

何を言っているのか今ひとつ不分明だが、イントネーションが沖縄言葉のように聞こえる。
どうやら天ぷらに添えた天つゆに大根おろしが入っていないんじゃないかといった(たわいない)クレームのようである。
たわいないが、天つゆには大根おろしをたっぷり入れた方がいいという意見には心の中で大いに賛成しつつ、ま、特に気にせず、さってなーに食べよっかなーとメニューを凝視する(るんるん)。

「にいさんよく来んの?」と酔眼で話しかけてきたので、お相手をお引き受けする。
やっぱり沖縄の方で、技術屋さんで日本各地を渡り歩いているとのこと(「関空も作った」由)。

おいしいものを食べながら1時間半くらいおしゃべりをする(ちょうど講義一こま分という体内時計に染みついた時間である)。

「いちゃれば、むる、ちょ~で~」ていう美しい沖縄言葉知っているかと訊かれる。
残念ながら全然知らない。
「会えば、みんな兄弟さァー」という意味だそうである。
よい言葉である。
こんないい言葉、内地にはないでしョとおっしゃる。
「袖振り合うも多生の縁」という言葉が一瞬頭に浮かぶが、確かにちょっとちがう(フレンドリネスの度合いと、表現の硬さと緩さにおいて)。

お別れするころには、「いちゃれば、ちょ~で~、だよ」と満面の笑顔で言う。
さっきのとどう違うか分かるかと訊くので「むる」が略されてますねと応じると、分かってないさァと言って私の腕を掴んで放さない。

「いちゃれば、むる、ちょ~で~」というのは、たとえばこの店にいる人、全部が全部兄弟だという、フレンドリネスの大特価バーゲンみたいなものなのだ。
「むる」をとったら、フレンドリネスのレベルが格段にアップする。
他でもなくあなたが、「ちょ~で~」なのだと。
というわけでほんものの兄弟分に「格上げ」していただいたわけである。

我が邦のトップは「友愛」を謳っているが、それはどっさり「むる」のついた「ちょ~で~」の大盤振る舞いなのであろう。
もちろん、政治的トップが格差をつけてある特定の人たちだけに「いちゃれば、ちょ~で~」とやってしまっては大いに問題であるは言うまでもない。
可能な限りむるってちょーでー。
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by mewspap | 2009-10-21 15:50 | Mew's Pap

よしなしごとのつぶやき:シオヤなきプラットホーム

出勤時、JR大阪駅の宝塚線乗り場から向かいの環状線ホームふと目をやると、なんだかすっきりしている。
すっきりしすぎていて何ともいえない欠落感、奇妙な違和感がある。それから「えっ」と驚く。
知らなかったけど、シオヤなくなったんですね。

幼少のころから、それはつねにそこにあった。
10年ほど前だったか、JR御堂筋口の大がかりな改修工事があった。それさえ生き残って「新装開店」していた。少しアクセスは悪くなったけれども、それでも1年に1度くらいはなんとなく環状線ホームにまでわざわざ行って食べて戻ってくるということがあった。

私が生まれる前からすでに/ずっと「現在完了形」として「そこ」に存在し続けてきた歴史が、ぽこっと消える。
そういうことが起こるんだ。
いや、そういうことってのは、つねに起こっていたのかもしれない。ただ、どんどん加速していっていることはまちがいない。

シオヤが消えるんだからね(私の許可も取らずに)。
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by mewspap | 2009-10-21 15:06 | Mew's Pap

よしなしごとのつぶやき:「名代きつね」のたぬき

今朝は久しぶりにたぬきの朝食。

「たぬきの朝食」って、たぬきが朝に食べるイモとかブドウとかリンゴとかフレンチ・トーストのことではない。
あるいは、私が朝食にたぬきのモモ肉をにんにくと黒こしょうをきかせてこんがりソテーしておいしくいただいた、ということでももちろんない。

新梅田食堂街に古くからある(たぶん)潮屋という、カウンターだけのうどん・そばの店で340円のたぬきを食べたのである。

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by mewspap | 2009-10-15 10:20 | Mew's Pap

よしなしごとのつぶやき:チンギス・ハーンは牛干酪の夢を見るか

昨夕、食事をしたお店はモンゴルからの留学生がバイトしているとのことで、そのお土産ですと料理長がカウンター越しにモンゴル産チーズを皿に盛って差し出してくれた。

水分というか脂肪分が少なくてぱさぱさっという食感で、あっさりしていている。羊か山羊のチーズかなと思ったら、包装に書かれた(ちんぷんかんぷんの)中国語には「牛」の字が見える。
モンゴルには牛がいる(ということを初めて知った)。

チーズは中国語で干酪というらしいけど、「豆腐」という文字も読み取れる。
なんだかうまく腑に落ちない。

食べやすいことは食べやすいけど、ぬる燗の日本酒には合わないのはまちがいない。
「日本温酒共食不可」(テキトー)とは書かれていないが。

不思議なことに、食用法の説明書きのところで「食」の字がミラー文字のように左右反転している。印刷ミスなのだろうか。中国語で(あるいはモンゴルで)そのような表記をするのだろうか。謎である。

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by mewspap | 2009-08-07 09:53 | Mew's Pap

シネマのつぶやき(予告編):『西の魔女が死んだ』――死んだ魔女から贈り物二つ、及び付記二題

近々、投稿します。

この映画については実に「書きにくい」ことを知りました。
たいていは思いつきで記述し、あまり納得がいかなくとも「ま、いいか」とアップしてしまうのが「シネつぶの趣意」とするところなのだけれど(60点いけばオッケー)、意外なことに今回は七転八倒しました(ぜんぜん「可」の点までいかない)。

いつまでたっても文章が成り立たなければ「やんぴ」と投げ捨てて忘れてしまうというのも、もうひとつ「趣意」とするところだけど、今回はどうしてこの映画はこんなにも「書きにくい」のかということを考え始めてドツボにはまった。

ずいぶん前に読んだ原作を西の書棚から引っ張り出して再読し、文庫版では多々改稿があり続編も併録されていると聞けば東の書店に求め、「あ、誤植めっけ」とにやりとし、「こんなこと」している余裕はないのだがと愚痴り(別に誰に頼まれてやっているわけでもないが)、それでも書いては書き直し破り捨てているうちに夏期休暇メーターの残量はエンプティ目指してまっしぐら。

卒論書いているのと同じである。しくしく。
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by mewspap | 2008-09-05 09:40 | Mew's Pap