カテゴリ:Alumni( 7 )

ぶぅさんにコメント(赤松)

 あまりコメントしていたら私のほうが招かれざる客になりそうですが……とか、つまらんことは書くなって話なので(自分でもすごくつまらんと思う)、門外漢なりにひと言、ふた言申し上げます。

 歴史的に見たとき、白人は黒人のことを、同じ人間として見ていないし、扱ってもいないですよ。
 そうでなければ、どうして奴隷として使役できましょう。

 「労働力」ではあっても「人間」ではないのですね。
 そこらへんは、マルクス主義という空論をベースに人間の活動を数値化し、あるべき社会の実現のため人間から「個」を奪い去った全体主義国家の姿勢と大差ないと思います。

 人間をあるがままの人間として感じることができない、すなわちレッテル貼りという行為は、程度に大小あれどもほとんどの人間が意識的/無意識的に行なっているものです。
 (激しく余談ですが、「あるがままを見る」という感覚を思想の核心に据える仏教──あくまで私の解釈ですが──が、発祥の地であるインドで死滅しているのは、カースト制という既存の社会構造とあまりに乖離していたためでしょうね。すごく余談)

 自分のことを人間として見もしない白人に対し、黒人が憧憬など抱こうはずもないですよね。

 その「発見」を切り口に、少しずつ世界を拡げていけばよいと思います。
 いきなりすべてが見えるはずはないので、現在の自分が手にしているものを足がかりにして、少しずつ自分の世界を拡げていく作業が必要ですね。

 他のゼミ生もぼちぼちがんばってください。
 まあ、ぶっちゃけた話、今の大学には真剣に学問と向き合う空気がないので、自分の生活とか体力を削ってまで考え尽くす、みたいなのは無理なんですけどね。自分もできませんでしたし。
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by mewspap | 2009-06-10 08:39 | Alumni

論文紹介(赤松)

 今年度のゼミ生さん、はじめまして。2004年度卒業生の赤松です。2005~6年度は大学院にも通っていました。現在は関東で会社員をやっております。会社は今年度で限界を迎えそうです。

 五月の連休では秋元先生と数年ぶりにお会いし、ご馳走になりまくってしまったのですが(ご馳走さまでした! 楽しかったです)、宴席にて「赤松の論文をアップしてくれ」という話が出ておりましたので、遅ればせながらアップいたします。
 家にネット環境がないため、仕事をサボって書いております。


 卒業論文は合研か先生の個研にでも転がっていると思うので、まずは修士論文を。

 「J. D. SalingerのGlass家物語について ――Seymourを囲繞する矛盾、彼による"freakish education"――」
 http://cid-f62daf3d9a5ef226.skydrive.live.com/self.aspx/%e8%ab%96%e6%96%87%e9%9b%86/shuuron.pdf

 卒業論文と修士論文では、いずれもJ. D. SalingerのGlass家物語をとりあげました。Glass家物語ではありませんが、『ライ麦畑でつかまえて』は読んだことのある人もいるかもしれませんね。

 ブログを見るかぎり、この数年は文学をやっている人が少ないようですが、論文のスタイルを考える上では私の論文も参考になるかもしれません。
 私は「問も答もすべて作品にある」というスタイルなので、自分自身の観点が固まるまでは、参考文献も何も読まず、ひたすら作品を熟読玩味します。
 (思索四ヶ月、執筆半月という強行スケジュールだったため、修士論文は参考文献に手が回りませんでした。これは失敗した点)

 個々のパラグラフが長大なのは、執筆期間の短さゆえに論を丁寧に展開する余裕がなく、パラグラフ単位で論ずる内容を手短に収斂させながら全体を構成させたためです。
 日本語の文章としてわかりやすく美しいかは、かなーり疑わしいですね。

 以上、参考までに。


 もうひとつ、こちらは就職してから書いたものですが、金曜ロードショーでジブリの『耳をすませば』を久しぶりに観たので、思いつくままに書いたものです。

 「『耳をすませば』 ――月島雫の〈物語〉と「物語」」
 http://cid-f62daf3d9a5ef226.skydrive.live.com/self.aspx/%e8%ab%96%e6%96%87%e9%9b%86/mimisuma.pdf

 論文としての質はともかく、皆さんにとってはこちらのほうが参考になるかもしれませんね。
 働きながら私生活をなげうって書いていたので、力みすぎた語彙選定など、こちらの論文も日本語的には微妙な表現が見受けられます。


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 部分々々で散逸した思考をひとつの道筋へと構築する作業のためには、思考の飛躍(つまりは「ひらめき」)が必要ですね。

 じっくり考察して論理を組み立てるほうが方法論としては正道でしょうが、文学をやるのであれば、論理とは異なった感覚的・直感的なアプローチが必要ではないかと思います。
 文学だけではなく、真に学問をやるのであれば、感覚の世界は手放せないと思いますけどね。理屈だけでは核心はつかめません。

 そして、その「感覚」がほんとうに生きてくるのは、学生時代ではなく、働くようになってからだと私は感じております。
 文学をやっていて、すごくよかった。気づかせてくれた秋元ゼミにも大感謝です。

 細く尖って突き詰めてみねば、その先には進めないという時期があるもんです。
 ゼミ生の皆さんも妥協せずがんばってください。

 (こんなことを書くと先生に突っ込まれるのが怖い 笑)
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by mewspap | 2009-05-18 21:16 | Alumni

2007年度ゼミ落ちこぼれ

お久しぶりです。
本日08年5月17日、個研訪問しました。
ちーむあっきー一同がプレゼントしたアルバムを撮影してきました。
あっきーは相変わらずで、HARUもERiもK.Mも相変わらずでした。
本年度ゼミ生に会ってみた-い★
飲みにいきた-い★
いつか企画します。
同窓会もします。
みんなであっきーと杯を交わし
あついトークしましょう。

PS
ちゅ-か。PSって何の略ですかね?
ぱーそなるせばすちゃん?

☆本年度ゼミ生へ☆
学ぶもよし
遊ぶもよし
思い出作ればいーじゃん
たった1年間しかないゼミを満喫してください。
飲んだくれればいーじゃん
大学生活の素敵な思い出の1ぺーじにしてね♪
きっと卒業できたらたくさんの思い出ができているはずでしょう。
論文に行き詰ったら、ひとりで悩まず
あっきーやゼミの仲間と悩みを共有しましょう。
なんたって。
卒論は共著である---!!

文章考えたひと:HARU
文章書いたひと:ERi

機会があればゼミ乱入★

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by mewspap | 2008-05-17 22:11 | Alumni

Yujiさんに返事(Akamatsu)

「金欠」のAkamatsuです(「金穴」だったら対蹠の意味になってしまうんですね。初めて知りました)。
Yujiさんの不安に、中核のテーマが見つからないまま、12月までゆらゆらと過ごしたわたくしがお答えしましょう。

畢竟いたしますと、その不安はおそらくゼミ生全員が抱えているものです。
現段階で明確なテーマを持っている人はいないと思いますし、肚の内を開示していないだけで、多寡はあれども皆が不安をおぼえているでしょう。
過度の不安はよろしくありませんが、適度な不安はモチベーションへと転換させちゃいましょう。

こんな表現をするのもアレですが、Yujiさんが不安を露呈してくれたことで、他のゼミ生さんは幾分気が楽になったところがあるかもしれませんね。

だいたい、こういう状況だとふたつのパターンにわかれますね。上の人を追いかけるのか、下の人にあわせるのか。
私なんかは下にあわせる怠惰な人間なのですが(そのせいで12月までてこずっていたわけです)、Yujiさんの視点は上を向いているようなので、あまり不安がらなくていいと思います。
テーマはネタを積み重ねていくうちにポッと浮き上がってくることもありますから。

前期中はテーマの方向性が定められればいいんじゃないか……と思ったりしますが、そこのところは先生のお言葉を三拝九拝しながら待つといたしましょう(お願いします)。

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せっかくなのでYujiさんの文章を俎上にあげて(ごめんなさい)、文章について縷々述べさせていただきます。

ですます体とである体との混在が読みにくいですね。叙述内容に応じて書き分けているのはわかりますけれど、ちょっと読みにくいかも。
(Yujiさんだけに言うわけじゃありませんが)ブログに書込むときは、卒論の助走段階であることを意識しながら作文してみたほうがいいですね。いい機会ですし。

論文中では疑問符・感嘆符のたぐいはめったに使わないと思いますが、使用の際は記号の後ろにスペースをひとつ空けなければいけません。
「こんな現状で大丈夫なのでしょうか? 不安が募るばかりです」
といった感じに。

一文は短くまとめたほうがいいので(個々の文章スタイルというものもありますが)、
「この映画は20世紀初頭のジョージア州が舞台であり、南部と言えば人種差別がひどい地域であるが、この映画は人種差別と言うよりも黒人間の女性差別にフォーカスしている」
この文章はふたつにわけたほうがいいですね。
「~~が」を用いた場合、その前後の文で意味が切れていることが多いので、意味の切れ目にあわせて句点を挟んでしまいましょう。
一文は意味単位で区切ったほうが読者も理解しやすいわけです(そうすれば自然と短文で構成されるようになる)。
「この映画は20世紀初頭のジョージア州が舞台である。南部は人種差別がひどい地域であるが、この映画は人種差別というよりも黒人間の女性差別にフォーカスしている」(ちょっと改変)
こんな感じですね。

チェックの厳しい人だったら、「南部は人種差別がひどい地域であるが」という文の内容があとにまったく続いていないので、無駄な叙述は削除してしまえ、というかもしれません。

作文って誰でもできるわりに奥が深いので(歌を唄うのと似ているかも)、今のうちに細部を意識して文章を書く癖をつけたほうがいいでしょうね(ゼミ生さん全員ね)。

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書きすぎてしまいました(今日は2限からだというのに……)。
みなさん、のんびりがんばってくださいねー。
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by mewspap | 2005-05-30 02:54 | Alumni

お返事いたします(Akamatsu)

今年のゼミ生さんは活発ですね。
12月中旬に目的の本をようやく発見して、卒論提出までのひと月のあいだ、艱難の海を溺れそうになっていたダメ学生の私とはえらい違いです(見習ってはいけません)。

>> M2さん
『Shall we Dance?』の日米価値観の差については映画瓦版でもちょこっと言及されていました。
http://www.eiga-kawaraban.com/05/05022101.html
観にいく予定はないのにレビューだけ読んでおりましたので、一応お知らせしときます。

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>> Asukaさん
Wikipediaに「フランケンシュタイン」の項目がありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
関連文献の欄なんかは参考になるかも……と思いましたが、うちの図書館に蔵されている本も多いようようなので、大半はチェックずみかも。

私は深夜枠で放送されていた「フランケンシュタイン」(Mary Shelly's Frankenstein) 1994年(米)(種類が多すぎるので確信はできませんが、たぶんこれです)を数年前に観ましたが、モンスターの悲哀が重点的に描かれていました。
ホラー映画とはちょっと違うかもしれませんね。

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>> Mew's Papさま
> "God help us."と"All hell breaks loose."
英語に対応する日本語訳を機械的に覚えているからなんでしょうね。
「なぜ?」という疑問は解消するまでにとかく時間がかかりますから、疑問を抱く回路そのものが排除されてしまっているのかもしれません。もったいない。
日本語でも「平気の平左」なんて、洒落たといいますか、面白い表現がありますよね。今どき使う人もいませんけれど。

言語への畏敬といえば、戦後、旧字体・旧仮名遣いを廃したのは、まさに日本語への冒涜行為なんでしょうね。
日本語を学ぶ中で「なぜ?」が生じても、旧仮名遣いでなければ説明できないこともあるそうです(1年以上も前の産経新聞コラムの受け売りなので、例を示して詳らかにできません。残念)。

「~にもかかわらず」という表現、「にも拘らず」という表記が正しいのですが、なぜ「関わらず」ではないのか考えてみるのも面白そうです(候文にも用いられていた表現なので、由来は古そうです)。

# 話が前後しますが、「閾値」の読みは「いきち」だけだと思っていました。
# それと、千里山のお店って「全国有名焼酎」なんて文言が看板に載せられている店ですか? 腹を空かせて自転車でふらふら走っていると、あの近辺のお店に吸い寄せられそうです。

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駅前のBOOK OFFで100円の本を物色するのが楽しみなわたくしですが、物書きに役立ちそうな本を発見しました。
尾川正二『原稿の書き方』と『文章の書き方』の2冊です(ともに講談社現代新書)。
どちらも20幾年も昔の本ではありますが、原稿用紙の使い方といった初歩の初歩から、いかなる心構えで筆を執るべきか、といったことまで論ぜられております(「~という」はひらがなで記す、といった表記上のルールって、けっこう知られていないものですよね)。

卒論を形にしていくのは当分先ではありましょうが、テーマ探しの片手間にこういったたぐいの本を読むのもいいでしょうね。
……とかいって、昨年度初頭、先生が本を薦めてくださいましたが、金穴で買いそびれておりました。ごめんなさい。
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by mewspap | 2005-05-18 01:02 | Alumni

アウトラインプロセッサの使用例等々(Akamatsu)

言葉で説明しても理解しにくいかと思いましたので、ファイルをつくってみました(↓のURLのファイルをダウンロードしてくださいませ)。
  http://www.tcct.zaq.ne.jp/bpaea609/Nami.lzh
卒論用にメモっていた文章をちょっとだけ写したファイルですので、これをNami2000で開いてみてください。
  http://www.tcct.zaq.ne.jp/bpaea609/CAPT_023.jpg
上の画像のように、フォルダ状になっているものを展開してみれば使い方がわかるかなと思います(パソコンが苦手です、という人はわからなさそー)。
触ってみるのがいちばん早いので適当に使ってみてください。
ウィンドウ左部のファイルを「ツリー」メニューで上下左右に動かすのが使いこなすポイント。

アウトラインプロセッサというのは思考をツリー状に並べていくソフトです(ソフトの種類によってはマインドマップを作成するやつもありますけども)。
階層化・構造化することで、思索内容を関連づけたり、類別したり、ってのを視覚的に行なうことができます。
思いつきのメモなんかを整理していくのに便利じゃないかなと思いますが、どないでありましょうか。

# これ以上この場で話すのもアレですので、「使ってみたいけどわからない」という人はAkamatsuにでもメールしてね、ってことでよろしいでしょうか。>王様編集長
# こんなソフトわざわざ使う人なんていなさそうですけれど(笑
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by mewspap | 2005-04-26 03:09 | Alumni

卒業生乱入します(Akamatsu)

23日のゼミに参加していた方とは顔をあわせましたが、とにかくもブログでは初めまして。
去年のゼミ生で現院生のAkamatsuです。

ブログを拝見したところ、サリンジャーのThe Catcher in the Ryeをとりあげている方を発見したので(S.T.さん初めましてー)、去年Franny and Zooeyで卒論を書いたわたくしがでしゃばってまいりました。
# 穴が多い卒論なのでゲラゲラ笑ったってください。

鈍足を窮めそうになった自身の卒論進捗の有様について書こうかとこっそり考えていましたが、今日はS.T.さん向けにちょこちょこ書くだけにします。
『ライ麦』について何を書くか、という段階はまだまだ先でしょうから、参考程度に読んでみてください。

荒地出版社『サリンジャー選集2 若者たち〈短篇集I〉』『サリンジャー選集3 倒錯の森〈短篇集II〉』に『ライ麦』の原型となる、もしくは関連のある数編が収録されています。
  「最後の休暇の最後の日」(The Last Day of the Last Furlough
  「フランスのアメリカ兵」(A Boy in France
  「マヨネーズぬきのサンドイッチ」(This Sandwich Has No Mayonnaise
  「他人行儀」(The Stranger
  「気ちがいのぼく」(I'm Crazy
以上が『短篇集I』収録のもので、以下の一編が『短篇集II』になります。
  「マディソン街のはずれの小さな反抗」(Slight Rebellion off Madison
どちらの本も書庫にあるので手にとってみてください。

下二編の主人公がホールデン・コールフィールドなので、『ライ麦』の発展を知るのによろしいかと思います。
『ライ麦』で描かれるエピソードがそのまま出てきたりもしますので。

あとは参考文献ですね。
もしかしたら『ライ麦』を取扱っていないかもしれませんが、John WenkeのJ. D. Salinger: A Study of the Short Fictionはかなり参考になりました(私の卒論の参考文献に記してあります)。
うちの図書館にあるFranny and Zooeyに関する著作・論文は(たぶん)全部読みましたが、日本語文献より英語文献のほうが頼りになりました。
S.T.さんだけではなく他の人も、できるだけ海の向こうの文献を読んだほうがいいかと思われます。

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で、ついでなので附言。ゼミ生さん全員へ向けて。

先生も卒論冊子に書いていらっしゃいますけれども、語彙や表現は今のうちに膨らませておいたほうがいいです。
いざ卒論を書く段に到って、同じ表現しか使い回せないという哀しい事態とご対面してしまいます(誰もがぶつかる壁でありましょう)。
文章は独り言では駄目ですから、読者のいるブログで物書きの練習をするのがいいかもしれませんね。

最後としまして、ソフトの紹介(紹介するわりに使ったことがほとんどありませぬ)。
「Nami2000」 http://www.geocities.jp/my_ultraseven/mozart/_start.htm
いわゆる「アウトライナー」「アウトラインプロセッサ」というやつです。
読んだとおりアウトラインを作成するソフトですが、こういったソフトをうまく用いれば、思考を階層化していけるかも。
「WORD以外で文章を書いたことなんてありませんわよ」という人には多少敷居が高いかもしれません。
# Macユーザーという奇特な人がいればそっちのソフトも紹介します。
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by mewspap | 2005-04-24 21:06 | Alumni