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研究ノート(2):多様化する家族(YU)

書き込む癖をつけようと心に決めたのにも関わらず、遅くなってしまいすいません。
今回は、前回に引き続き、映画を二本見ました。「クレイマークレイマー」[KRAMER VS. KRAMER]と、「ミセスダウト」[MRS. DOUBTFIRE]です。

まず、クレイマクレイマーは、自立心に目覚めた妻が、結婚8年目を迎えた結婚生活に耐え切れず、家を飛び出し、仕事人間だった夫が幼い息子の面倒を見るはめになるところから始まります。離婚と養育権という、現代アメリカが避けて通れない社会問題を描き、子育てに翻弄しながら必死に息子への愛情を深める父親テッドを演じるダスティン・ホフマンと、息子への愛の執着を真に迫る演技で見せるメリル・ストリープを通して、この映画では女性の自立、離婚など、70年代後半のアメリカで表面化した社会問題を取り上げられています。
この映画を見ていて、私が思い浮かんだのが、去年話題となったドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』でした。これは、この映画を意識して作ったのでしょう。話の展開が本当に似ています。現在の日本の家族も、70年代のそれに通じるものがあるのでしょうか。これからの日本の家族が心配です。


また、ミセスダウトは、失業中の声優ダニエルが、デザイナーである妻ミランダと離婚をします。ダニエルは養育権を奪われ、週一度しか子どもたちと会えないことになってしまうのですが、メイクアップアーティストの兄の手を借りて、初老のイギリス婦人ミセス・ダウトに変身し、家政婦として子供達に会うことができるようになります。この映画では、両親の離婚によって板挟みになる子供達の心情をもうかがうことができました


現在の「家族」とは、結婚・離婚・再婚・養子・同性愛によって成立していると思います。しかし、アメリカ人が理想とする「家族」とは50年代のイメージであると教授からお聞きしました。原型とされた「家族」から、現在の多様化した「家族」にどう移っていったのでしょうか。今後はそこに焦点をあてて調べていきたいです。

次回までに、今度はその原型の家族を知るため、50年代の家族をあらわしたような、古い映画を探してみようと思います。何かいい映画があったらみなさん教えてください☆
by mewspap | 2005-05-22 23:30 | 2005年度ゼミ


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