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研究ノート rin

映画『エクソシスト』をみて、カラス神父の変化について紹介します。
・カラス神父は、聖職者でありながらも精神科医の免許も持っていました。専門は悪魔祓いではなく聖職者の心理カウンセラーです。
・カラス神父は、自分が聖職者であり精神科医でもあったのに母親を救えずに死なせてしまいます。そのことが原因で信仰心がとても薄れてしまいます。
・カラス神父が悪魔憑きされたリーガンを初めてみたときに、医療処置を母親に勧め、悪魔の存在を信じなかったのは、自分が精神科医であったことと信仰心の薄れのせいであったと私は考えす。
・リーガンの身に起こる様々な超自然現象に立ち合うにつれ、カラス神父は悪魔の存在を認めていきます。
・メリン神父と悪魔祓いをするころには、リーガンが悪魔にとりつかれていることを完全に信じているように私にはみえました。
・母親に「娘は死ぬのか」と聞かれ、カラス神父は‘No’といってリーガンの部屋に戻っていくシーンではカラス神父のもとに強い信仰心と正義が戻ったように見えました。
・最後のシーンではカラス神父は自分に悪魔を憑かせて、窓から飛び降り、死んでしまいます。ここではカラス神父が自分の意思で飛び降りたのか、悪魔によって飛び降りさせられたのかによって解釈が変わってきます。

箇条書きですが、映画の流れに沿って書いてみました。
悪魔祓いをテーマにした映画には、科学の側から悪魔の存在を疑う人間、信仰心の無さから悪魔の存在を疑う人間、戦う神父、悪魔に憑かれた被害者、その家族など登場人物の立場にパターンがあるように思えてきました。
by mewspap | 2006-08-20 21:59 | 2006年度ゼミ


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