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研究ノート4(YOKO)

50年代アメリカの女性がどのような生活をおくっていたかを知る為、女性史の文献を読みました。

<50年代アメリカの女性の生活>
経済恐慌と第二次世界大戦という不安定で困難な時代の後、合衆国がもとのような生活に戻るには、男性と女性の役割分担を再構築して、女性が家庭中心の生活をすることが必要だと考えられていました。
理想的な家庭の主婦・母親像は、1940年代の終わり頃から1960年代にかけて、女性雑誌にはっきりとみられるようになりました。それまで雑誌の中のヒロインであったキャリアウーマンに代わり、「幸福な主婦」が典型的なヒロインになりました。
雑誌のみならず、新聞や本、ラジオやテレビでも、女性の役割は良妻賢母になることだと唱えられていました。
50年代の女性は、あらゆる方法で、家庭内の仕事に集中しさえすれば一人前だと教えられていたのです。本当に女らしい女性は職業や高等教育や政治的権利など欲しがらないものだということも。
そんな50年代、女性全体の半分は、20歳までに結婚しました。結婚後、3人以上子どもをもつ女性は、20年前に比べ2倍になりました。大学へ進学する女性も減りました。何百万人もの女性が主婦の役割で生きたのです。
多くの女性が、家事で終わる毎日の繰り返しや、孤独、自分の価値について悩んでいました。
一方では、女性が家庭に属していると信じていない人もいたし、自分を完璧な主婦のイメージに重ねることの出来ない女性も多くいました。不況と戦争の時代から50年代にかけて、妻や母たちは、家事だけでなく、お金も稼ぐという傾向が続いていたのも事実です。
by mewspap | 2006-08-08 20:27 | 2006年度ゼミ


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