ふと思いついてゼミ生のみなさんにアンケートを取ったところ、『2001年宇宙の旅』を観たことないという人がほとんどだった。
びっくり仰天ですが、まあ、そういうものなのかもしれない。
ということで、この映画を観ることを当面の共通課題とします。
研究対象が映画と否とにかかわらず、全員観ておくこと。
というか、まず何より「根性入れて最後まで観通す」こと。
前回、誰かが言っていたように(COGくんだっけ)、「宇宙もの」だと思っていたらいきなり猿人が出てくるシーンが延々と続き、そのうちの一匹が動物の骨という道具を用いて敵を殺害し、その骨を放り上げたら宇宙船となって「ボブ・サップの入場テーマ曲」(涙。そういう認識なんだよね今では)が流れ、コンピュータが発狂してフランク・ボーマンがスター・チャイルドになって地球を臨み見る、という映画である。
よくわかったでしょう。
将来きっとどこかで、なにかで、きみたちの血肉となって回帰してくる作品である。
この映画を最低限この時期に観ておき、20世紀生まれの人類の一員として、21世紀に生まれてくる子どもや孫の世代に伝え、自慢するべし。